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京都は良いも悪いも食べ処、お買い物処、観光名所に催しものもてんこ盛り。なので何回来ても飽きないのでしょうが、選択肢が多すぎるのも困るものです。そこで私たちのお気に入りの場所を、こっそりお教えします。好みの差もあるので気に入っていただけると嬉しいです。
Yamari
流料亭御用達。はんなり甘やかな白味噌[山利商店]
表向きは普通の住居の顔をしているので、知人に教えてもらうまでお味噌やさんとは気づきませんでした。一流料亭ご用達の京都の白味噌。甘すぎず、塩辛すぎず。「ああ、これが京都の白味噌か」と納得したおみそでした。
Tsunokichi
じゃこと昆布の旨味が広がる万能調味料、京だし[津の吉]
こんぶの佃煮からちりめん山椒、煮豆、まで。「無添加の食品が作りたかったわけではないが、美味しいものを作るのに添加物は必要なかった」というのは店主の吉田さん。いっさい化学調味料などの食品添加物を使用せず、
Hishiroku
味噌や甘酒、納豆などを手作りできる種麹[菱六もやし]
六波羅蜜寺北にあるみなとや幽霊子育飴本舗はご存知の方も多いと思いますが、菱六もやしはその二軒左お隣。「菱六もやし」という看板が出ているほかは、あまり目立つものもないお店、実は最近までずっとお野菜の「もやし」を
Itsuki
豊かな酸味と深みある旨味の高級手作り酢[齋(いつき)造酢店]
わたしの家のお隣がお食事のできる飲み屋さんなのですが、わたしが「うちは千鳥酢を使ってる」という話をしたところ、京都のお酢はこれがお薦め、と教えてくれたのがこの齋造酢店。お酢づくりは江戸時代からとのことでしたが
Hanbeifu
宮中の技を継ぎ、噛むほどに滋養が広がる生麩[半兵衛麩本店]
お麩というのは、味噌汁に浮いているぷよぷよしていてあまり味のないもの、という認識しかなかったのですが、京都に来て美味しいと思ったのが生麩。もちもち感があるのですが、餅のようなねばっこさがなく、
Hararyokaku
山椒がぴりりと際立つ京都人のスパイス、黒七味[原了郭]
京都に住まうようになったころ、東京の友達から教えてもらったのがこのお店。七味唐辛子といえば浅草「やげんぼり」なのですが、京都の七味は白ごまや青のりがはいっているところが多いようで、お味も唐辛子の辛味は
Tanakacho
ミシュラン星のシェフも愛用。甘やかな奈良漬け[田中長奈良漬]
ここの奈良漬けとの出会いは、ミシェランガイドで星を冠するフランス料理や、ステファン・パンテル。あそこの看板料理にフォアグラコンフィの奈良漬け巻き、というのがあるのですが、奈良漬けがとっても甘いのです。
Nitta Backery
外はパリパリ、中はしっとり!本格派バゲット[新田ベーカリー]
京都はパンの消費量ではダントツ一位、二位は兵庫県と聞いたことがありますが、近所には必ずパン屋さんがあります。京都のイメージでいうと朝はごはんにお味噌汁、なのですが、パンとコーヒーが多いというのは京都で
Chishiro Tofu
祇園の料亭御用達。濃厚な大豆の味が広がる豆腐[千代豆腐]
小さい頃は夕方になると、お豆腐やさんの吹くラッパを家の前で待っていたものでした。最近はお豆腐を作るお店もだいぶ姿を消してしまいましたが、さすが京都、市中にはまだたくさんのお豆腐屋さんが残っています。
Gokenuiro
滋味あふれるやさしい甘さの生ういろう[五建ういろ本店]
「ういろう」というのは名古屋の青柳ういろうが元祖だとばっかり思っていたのですが、元祖は未だにはっきりとしていないようです。生産量では名古屋が一番ということで、名古屋銘菓のように言われていますが、京都や小田原、
Yoshimoto
食感ふわっふわ味しっかり!手作りさつまあげ [吉元商店]
五条通に面して、清水五条駅からもすぐのところにお店はあります。舞鶴とか漁港にあるのならわかるのですが、町のど真ん中の「天ぷら」やさん(京都では、さつまあげの事を天ぷらと呼びます)。だいぶお年のいったおじいちゃん?
Ohashitei
その場で揚げる、近江牛使用のコロッケとミンチカツ[肉の大橋亭]
京都というと、懐石、お豆腐、精進料理。肉には程遠いイメージがあったのですが、実は京都の人はお肉大好き。市内も食べ放題から高級焼肉割烹から食べ方題まで、種類も豊富。どうしてこんなに肉があふれているのか?
Yaosan
甘い白味噌に馥郁たる柚子の香り、柚子味噌[八百三]
八百三の柚子味噌を知ったのは、京都の知人からのプレゼント。体調を壊していたときにお見舞いにいただいたのが始まり。柚子の香りがたつ白味噌は、そのまま食べてもおいしいのですが,とても気に入ったのが柚子の形をした器。
Tempura Endo
老舗でお手軽、祇園で食するさくさく天ぷら「天ぷら圓堂」
創業明治18年(1885年)という老舗でありながら、それを感じさせない勢いがあるのがこのお店。老舗は良いも悪いも縛りが多く、継承される方は大変なのだろうと思うのですが、「天ぷら圓堂」は元気いっぱい。
Kikunoi
ユネスコ無形文化遺産登録に尽力、村田吉弘さんの料亭「菊乃井本店」
ユネスコの無形文化財に「和食」が選ばれたのは2013年のこと。この登録活動を進めた中心人物が、菊乃井の大将村田吉弘さんです。
Gion Sasaki
臨場感あふれる「さ々木劇場」、何度見てもほれぼれ「祇園さ々木」
京都に来たてのころ、京都で懐石を食べるといったら、個室で落ち着いて食べるのがベストだと思っていました。なので、このお店も最初に寄らせてもらった時は2階にあるお座敷を予約。
Kennin-ji Maruyama
全室お座敷の落ち着ける料亭「建仁寺祇園丸山」
祇園丸山が本店なのですが、我々はこちらのお店に良く寄せていただきます。どちらもミシェラン2星なのですが、建仁寺祇園丸山は個室のみ、手入れの行き届いた小さなお庭を見ながらのお食事となります。
Mitsuyasu
一日2組限定、極上の町家でいただく京料理「御料理 光安」
築150年以上の町家を改装た店舗、最初は場所がわからなくて通り過ぎてしまいそうになりました。普通の町家に表札が一枚、玄関のインターホンを押してお邪魔します。玄関をはいるとまず目に留まるのが、。。。
Harise
360年の歴史は重い、これぞ京都の老舗料亭「はり清」
京都は老舗の料亭、割烹、レストラン、あまりにたくさんありすぎて選択に困りますが、はり清さんは我々のお気に入り。創業360年という重たい暖簾を背負ってがんばっていらっしゃるのは12代目森本さん。
Ryoriya Stephan Pantel
南仏のエスプリに京都のいにしえプラス「料理や ステファン・パンテル」
京都に住まい始めたときに、当初はすべて和食で通していたのですが、だんだんフランス料理が恋しくなってきた時分に見つけたのがこのお店。最初はフィリップ・オブロンの店から検索をかけ、Kezako、。。。