貸切で集中的にリモートワークと、のんびり宅飲み

1Fダイニングでお仕事

  このたび、祇園に程近い清水町屋でリモートワークしてみました。とはいっても金~日曜日の2泊3日のため、リモートワークは金曜日のみ、週末は関西圏の友人を招き、人の少ない京都を満喫しました。

  町屋への宿泊は初めてではありません。玄関を開けるといつも出迎えてくれる能面に、毎度よろしくね、とご挨拶。かつての町屋様式ながら、どこか今っぽさを感じるハイセンスな家具やインテリアに、オーナーの感性が羨ましくなります。町屋に到着してしばらくは室内散策。一通り部屋を回ったところで仕事をする場所を決めることに。パソコンを広げられそうなテーブルは3ヶ所。玄関上がってすぐ横、リビングのテレビ前、2階寝室奥のスペース。距離も離れているため、これなら複数人でもお互い邪魔にならず仕事できそうです。私はIIT系企業の営業職のため電話応対も多く、一番静かで集中できそうな2階寝室奥に決めました。自宅と比べて町屋でのリモートワークはどんなものかしらと思っていましたが、想像以上に集中力と身体への負担の差が顕著に現れました。

  自宅でのリモートワークとの大きな違いは、まず余計な”誘惑”がないことでしょう。1Kの小さな我が家では、漫画や雑誌、テレビ等あらゆる”誘惑”が文字通り手の届く範囲にあります。私が仕事場とした2階寝室奥はテレビも遠く、自分で持ち込まない限りはいらぬ”誘惑”は存在しません。オフィスや街中のコワーキングスペースで仕事をする環境に近いと言えます。それでいてもちろん、他者と隔離された3密回避の環境です。他に人がいないので、食事をしながら音楽をかけながら、好き勝手に作業できます。道路が近いため少し覚悟していましたが、騒音もなく静かすぎるぐらいで、電話応対やウェブ会議も支障なく進められます。もちろん無線LAN対応です。あまりにも環境が整いすぎでは、と逆にびっくり。自宅でのリモートワークとオフィスでの仕事、双方良い所取り、というのが感想です。

  週末は友人1名を招きました。土曜日はあいにくの梅雨空でしたので、無理せず町屋で過ごすことに決めました。すぐ近くのコンビニでお酒やお菓子を買い込み、Netflix・YouTube視聴可能な大型テレビをお供に自堕落な町屋パーティーの始まりです。お互い狭い部屋に一人暮らしのため、寝心地の良い畳に大きなソファ、何より広い空間で宅飲みできること自体が最高に幸せです。冗談抜きでずっとここに居られる(笑)。

  日曜日は朝から散歩がてら三十三間堂や、老舗和菓子屋やカフェへと足を運びました。町屋自体が中心部にあるため、公共交通機関もさほど利用せずに移動できます。久しぶりにいつもの自宅周辺とは違う街並みを堪能できました。

  いつの間にか、新型コロナウイルスのニュースが流れ始めてから半年近くになりました。国内外の旅行を楽しみに毎年貯金をしていますが、今年はこのまま使うことはなさそうです。自宅とオフィス周辺だけの行動範囲に飽き飽きしてきた頃、近地で少し贅沢に町屋宿泊でき、ちょうど良い日常への刺激とリフレッシュの時間をいただきました。

 IT 系営業職N.S.様[20代・大阪府](清水サムライ町家)

これは2Fのワークスペース

これは2Fのワークスペース